日本で最初の『デザイン』学校で未来を創造する【専門学校桑沢デザイン研究所】

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卒業生インタビュー

有本 誠司

総合デザイン科 ビジュアルデザイン専攻
2012年卒業

有本 誠司 / ウェブデザイナ一

有本 誠司

ウェブデザイナ一

  • 1986年和歌山県生まれ
  • 2009年山形大学工学部中退
  • 2012年株式会社セミトランスペアレント・デザイン入社

「デザイン」という共通言語がつなぐ人びととの出会い

Webサイトのデザイン/コーディングをしています。コーディングとはWebサイトの骨組みを設計し、デザインを元に画面のなかでレイアウトして閲覧できるようすることです。最近では、写真家の「トーマス・ルフ展」において、サイトのデザインとコーディングを担当しました。 Webサイトのデザインには紙媒体のデザインとは異なる色々な制約があります。例えば見る人によって画面の大きさが違うので、PCで見る人とスマートフォンで見る人それぞれに対応しなければなりません。また、人が閲覧するものなので分かりやすい構造にする必要があります。とはいえ、制約をクリアするために「分かりやすさ/見やすさ」を優先すると凡庸なデザインになってしまうので、見やすさを担保しつつ情緒やニュアンスを出していくことがWebデザインの難しいところだと思います。同時に、そこがまたやりがいでもあります。

〈桑沢〉で一番印象に残っているのは、3年次からはじまる卒業制作ゼミです。このゼミの前期課程での半年間「Blサイズのシルクスクリーン刷りのポスターを、週に2枚制作する」というルールを自分に課しました。先生に毎週講評してもらい、色々なアドバイスをもらい、また制作する。筋肉トレーニングのように反復してつくることを通して、どんな見方や気概でデザインするかということを学べたように思います。この会社に入るまではWebサイトのデザインをしたことはなかったのですが、継続的にくり返し制作してきた過程で学んだことが糧となって、デザインの媒体がポスターからWebサイトに変わっても順応できたのだと思います。

東京・渋谷に学校があることも、〈桑沢〉の強みです。なぜなら多くの卒業生が活動する場所が東京だからです。私は卒業後、同じ校舎で学んだ先輩や同級生の変化をありありと身近に感じることができました。学生時代をともに過ごした同世代のデザイナーの変化はポジティブな刺激となり、卒業後に自分がデザイーとしてやっていけるのかという不安をかき消すのに充分でした。その背景には1、2年次に徹底的に基礎を学び、3年次にデザインと自分に向き合っていく、一連の過程で培われる「デザイン」という共通言語があるのだと思います。卒業後も続いていく、「デザイン」による繋がり。それはデザイナーとして成長するための助けになっています。

 <インタビュー 2018年3月>©桑沢デザイン研究所

有本 誠司

「トーマス・ルフ展」(2016-17年)のWebサイト。
有本さんがデザイン/コーディングを担当した

 <インタビュー 2018年3月>©桑沢デザイン研究所

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