日本で最初の『デザイン』学校で未来を創造する【専門学校桑沢デザイン研究所】

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卒業生インタビュー

稲葉太郎

デザイン専攻科 プロダクトデザイン専攻
2013年卒業

稲葉太郎 / プロダクトデザイナー

稲葉太郎

プロダクトデザイナー

  • 1988年静岡県生まれ
  • 2011年京都精華大学デザイン学部プロダクトデザイン学科卒業
  • 2013年プロダクトデザイン事務所入社
  • 2015年シロカ株式会社入社
  • 2020年兼業で「やまのデザイン」として活動を開始

仕事の意味を見出させてくれた
目的が定められた実践的な授業

家電メーカーのデザイングループに所属して、主にプロダクトデザイン全般を手がけています。具体的にはトースターやコーヒーメーカーといった調理家電から、扇風機やヒーターなどの季節家電です。

仕事の流れとしては、企画部から新商品の構想が伝えられ、ターゲットとする購買層や仕様などの情報をもとにデザインを提案しています。また、それとは別の動きとしてデザイングループ主導での企画提案も行っています。競合との差異化や、顕在化した市場の声を意識しすぎるのではなく、「こんな価値観やスタイルがあったらどうか」という提案を、デザインの視点から行っています。

デザインする中で純粋に形を突き詰めていく行為も面白いのですが、道具の価値やあり方がデザインによって変わるという状況をつくることにとても興味があります。その企画やデザインの意図に近い形でユーザーや市場が反応したときに充足感を覚えます。

〈桑沢〉に入る前に通っていた大学では、インテリアプロダクトデザインという、プロダクトデザインの中でも空間寄りの勉強をしていました。大学4年生からデザインがとても面白くなってきて、就職するよりもさらに専門的なデザインの勉強をしたいと考え、〈桑沢〉の夜間部に入学しました。

〈桑沢〉で学んでまず思ったことは、とても実践的だということ。大学は自由度が高すぎるため、何をしたらいいのかよく理解できていませんでした。その点、〈桑沢〉はカリキュラムの組み方、一つひとつの授業における目的がしっかりと定められています。私にはそれがとても合っていました。さまざまな工程の中で常に作業の目的を意識する習慣がついたことで、社会に出てからも「この仕事の目的は何か」と立ち還ることができるようになったと思います。また、絵に描いた餅ではなくリアリティを持った道具にする、というバランス感覚も身につきました。「形や色以外の部分もデザインである」という教えのおかげで、開発や企画、販促など部署を横断する働き方も違和感なくできているように思います。

〈桑沢〉は大学よりも、より社会に近い学びの場です。厳しいこともありますが、それを上回る楽しさがありました。大きな魅力のひとつは、多彩な講師陣によるていねいな指導でした。有名なデザイナーが普通に先生としていらして、卒業制作の展示などで「作品を見ていただけますか」とお願いすると講評してくださいました。現役で活躍されている方たちから直接教えてもらえる環境は、とても貴重な学びの場でした。

 <インタビュー 2022年3月>©桑沢デザイン研究所

稲葉太郎

左上:「炊飯器に付属するしゃもじ」
右上:「電気圧力鍋」
左下:「土鍋炊飯器」
右下:「七味入れ」(やまのデザイン)

 <インタビュー 2022年3月>©桑沢デザイン研究所

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