日本で最初の『デザイン』学校で未来を創造する【専門学校桑沢デザイン研究所】

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卒業生インタビュー

亀井 あい

デザイン専攻科 ファッションデザイン専攻
2003年卒業

亀井 あい / ファッションデザイナー

亀井 あい

ファッションデザイナー

  • 1979年長野県生まれ
  • 2001年大東文化大学外国語学部卒業
  • 2002年株式会社コットンビレッヂに入社
  • 2003年桑沢デザイン研究所卒業
  • 2009年独立し、フリーランスとなる
  • 2016年ICCAのデザイナーとして勤務

「純粋にものづくりと向き合う」姿勢 今に活かされている〈桑沢〉の教え

「TICCA」というレディースファッションのブランドで、デザインチームの一員として素材開発から商品までトータルに手がけています。「ワークの意匠をもちながら、モードな顔を見せるタフさと上品さが備わった、ニューベーシックとなるスタイル」を提案しています。国内の展示会が年に4回と海外への出展があるため、目の前の展示会の仕上げと、次の展示会の準備と、さらにその先の展示会の素材づくりが同時進行していきます。

大学では4年間、中国語を勉強し、「国際的な仕事をしたい」と考えていました。しかし就職氷河期だったこともあり、就職活動をしているうちに、自分のしたいことがだんだんわからなくなってきました。改めて考え直した結果、昔から好きだったファッションやものづくりを勉強したいという気持ちが高まり、〈桑沢〉のデザイン専攻科を選びました。

上海に留学した大学2年生のときに世界各地の留学生と出会い、その自ら求めて勉強する姿勢に接して、本気で学ぶことのよさを実感しました。ですから、デザイン専攻科の雰囲気はピッタリでした。私と同じように昼間働きながら通学している人が多いので、誰もが高いモチベーションをもち、本気で課題に取り組む。この仲間たちとがむしゃらに学ぶとても楽しい日々でした。

印象に残っている授業はたくさんあります。パターンの授業で教えてもらったのは、「0.01ミリでもズレたら違うものができる」という厳しい世界でした。また、「今、履いている自分の靴を見ないで描く」というデッサンの授業。自分でお金を出して気に入っている靴のはずなのに描けない。根本的にものを見る、とらえる力を学びました。また、毎週のヌードデッサン。はじめに1分で描くことを試みます。でも1分間では何も描けません。次に5分を10本、さらにその後3分を10本。そして最後にもう1回、1分で描く。限られた時間をこなしていくうちに、描けるようになっていく。最後の1分間が最初の1分間とは違い、人体の構造まで見えてくるようになる、刺激的な授業でした。

〈桑沢〉では、デザインに対する基本的な部分、素材や色、ものが持つ美しさや細部にまで執着することを叩き込まれました。見た瞬間にわかりやすい可愛さや華やかさも必要だけれど、それが本当にしっかりとつくられているかどうか。心地よく美しいか。このことが一番重要です。「純粋にものづくりと向き合うこと」。徹底的に考え抜き追求していくその姿勢が、今の仕事に活きていることを実感しています。

 <インタビュー 2020年3月>©桑沢デザイン研究所

亀井 あい

「TICCA」2019秋冬コレクション

 <インタビュー 2020年3月>©桑沢デザイン研究所

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