卒業生紹介

       

三枝 守仁 菅野 秀

デザイン専攻科 プロダクトデザインコース 2011年卒業

三枝 守仁(左) / 共同創業者/インダストリアルデザイナー

1986年 東京都生まれ
2009年 文系大学卒業後、桑沢入学
2011年 デザイン事務所入社
2015年 電機メーカーへ転職
2017年 株式会社346創業


デザイン専攻科 プロダクトデザインコース 2011年卒業

菅野 秀(右) / 共同創業者/デザインエンジニア

1987年 東京都生まれ
2009年 理系大学院とダブルスクール
2011年 OA機器メーカーに新卒入社
2014年 電動車いすメーカーへ転職
2017年 株式会社346創業

工業デザインは、社会課題解決の一助を担う

〈桑沢〉の同級生2人で株式会社346という会社を設立し、製品の受託開発を手がけています。 私たちの会社では主に電子機器製品を扱っていて、特徴としてはデザインのみならず、ビジネスモデル、設計、調達、製造、販売に関わる広い領域で、デザインを用いた開発支援を行なっています。

一般的な工業デザイン事務所は意匠開発を中心とした仕事が多く、製品の意匠を描いた後はクライアントに設計を委ねます。 しかし私たちの会社は、設計、サプライチェーン構築、販促支援など、製品ライフサイクル全体にわたってデザインを中核にクライアントを支援しています。 例えば、設計を終えた後であっても、量産工程において現場での品質管理に立会うなどして、最後まで責任を持って製品に関わるよう努めています。 これは製品利用者が感じる製品価値を失わないようにするために必要なことだからです。 最近開発支援した、自律分散型水循環システム「WOTABOX」では、2020年度のグッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)を受賞しました。

大学では哲学を専攻して美術史や建築史などを学び、社会思想に基づいて芸術が形成されていくことに興味を持ちました。 大学卒業後に進学した〈桑沢〉では、ひとつの言語を習得しました。それは「造形言語」です。文字ではなく、形で伝える。 たとえば丸いものを見たときの好悪の感想は個別のものですが、「丸い」に対して柔らかさを感じるのは共通です。 「形態は機能に従う」という言葉があるように、人が使うものは、思った以上につくり手が使い方に対してのメッセージを込めているのです。 デザインを勉強していないと、形は読み取れません。形を読み取れなければ、すなわち形をつくれないということ。 造形を通して人に伝える行為ができる、つまり造形言語を使いこなせるようになったのが、〈桑沢〉で身につけた最も大切なことと言えるかもしれません。

〈桑沢〉では、工業デザインによって、社会課題解決の一助を担う技術を学びました。製品開発が企画される際には、何らかの社会課題が背景にあります。 例えば、人口減少に伴う省人化、身体障がい者への社会的バリア、医療技術の向上などさまざまです。 これらを社会実装し、人の機能によく適合し、生活に役立つ美しい形に具現化する造形的行為が工業デザインです。

<インタビュー 2021年3月>©桑沢デザイン研究所

左/自律分散型水循環システム「WOTA BOX」:WOTA 株式会社  右/睡眠計測デバイス「InSomnografK2」:株式会社S’UIMIN


左/パーソナルモビリティ「WHILL Model C」:WHILL 株式会社
右/家庭用生ビール新サービス「THE DRAFTERSドラフターズ」「本格・泡リッチサーバー」:アサヒビール株式会社

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