在校生インタビュー
正解がないから難しい
だからこそ面白いことを実感
専攻デザイン科1年 ファッションデザイン専攻赤瀬香鈴
- 1998年神奈川県生まれ
- 2021年青山学院大学文学部比較芸術学科卒業
- 1998年神奈川県生まれ
- 2021年青山学院大学文学部比較芸術学科卒業
大学では美術史を学んでいたのですが、授業で紹介されたバウハウスのデザイン教育に興味を持ったことがきっかけで〈桑沢〉を知りました。自分が本当にやりたかったクリエイティブな仕事を目指すには、最適な場所のように思えました。
大学在学中、グラフィックデザインを学ぶためにアメリカへ留学する予定だったのが、新型コロナウイルスの影響で中止になってしまいました。この出来事で、たとえ自分が計画していても、予期しない要因でできなくなってしまうことがあることを痛感したのです。本当にやりたいことをしないと人生がもったいない、やりたいことをやるタイミングは自分が決めるもの。自分が将来の仕事にしたいと思っているデザイナーになるためには技術を身につけなくてはいけないと思い、当初は親に反対されましたが、留学の費用を使って〈桑沢〉に入学することを決めました。
〈桑沢〉は学生が主体で、自発性が問われる授業が多いです。その内容は実践的で、出された課題に対して「自分はどう思うか」を作品として形に表します。ひたすらレポートを書いていた大学の授業と比べると、とても新鮮でした。試行錯誤をしながら形にすることによって「正解がないから難しい、だからこそ面白い」を経験できました。
アートの場合は、作家自身の感情や思想などをぶつけて作品にします。しかしデザインには使う人がいて、その人たちが何を求めているかを考えてつくり上げていきます。それが私にはしっくりときました。
デザインは人々の生活を彩り、豊かにするものだと思います。〈桑沢〉に入学してから、「その色や形をしている理由はなぜか」といった、つくり手の意図や意味を考えるようになりました。意識的にデザインの視点から見ることで、今まで何気なく見ていた世界がガラリと変わります。物事を本質的に見る癖がつき、以前より視野が広がりました。
新たなデザインを生み出す一人になれるように、〈桑沢〉でできる限りスキルを磨き、将来の糧にしたいと思っています。
左:「カシュクール/パンツのデザイン画」1年次・ファッションデザイン
右:「“クルエラ”へのオマージュ」1年次・ベーシックメイキング(ブラウス)、アドバンスメイキング(スカート)