在校生インタビュー
つくり、観察し、ブラッシュアップ
試作を積み重ねることの大切さ
総合デザイン科3年 プロダクトデザイン専攻丸山ちひろ
- 2000年神奈川県生まれ
- 2019年神奈川県立神奈川工業高等学校デザイン科卒業
- 内定先:hyphenate株式会社
- 2000年神奈川県生まれ
- 2019年神奈川県立神奈川工業高等学校デザイン科卒業
〈桑沢〉へ進学した先輩がいたため、以前から〈桑沢〉には憧れを持っていました。1年次にさまざまな分野のデザインを学べることや、学校が渋谷にあるということも魅力でした。街を行き交う人々、新しい店舗やイベント。刺激に満ちた街は、登下校で歩くだけでも吸収できるものがありました。
デザイン科で学んだ高校時代は、プロダクトよりもビジュアルのほうが成績がよかったので、〈桑沢〉でもビジュアルを専攻しようかと悩みましたが、3次元の立体物の表現を学ぼうとプロダクトデザインを専攻しました。
〈桑沢〉の授業は高校で学んだ基礎知識とは質も量もまるで違います。つくる量と手作業が一気に多くなり、周囲に追いていかれないようにするのが大変でした。特に印象的だったのが、1年次「基礎造形」の棒立体をつくる課題です。棒1本でどのように表現するか考え、自分が一番よいと思ったものを実際につくり上げていく。想像だけは無限大に拡がりますが実際はなかなか思うようにいかず、理想と現実のギャップを痛感しました。当時は試行錯誤を繰り返して苦しみ抜いたことをよく憶えていますが、いずれこの経験がアイデアの源となって、自分自身のデザインによい影響を与えてくれると信じています。
デザインは「手で考える」、つまりデッサンなど手を動かしながら考えることが大切だと思っています。特に2年次になってからは、試作づくりに力を入れるようになりました。アイデアスケッチから完成にいたるまで、さまざまなものをつくること、観察すること、ブラッシュアップしていくこと、他の人の意見に耳を傾けること。それを何度も繰り返します。私はデザインをかたちにする前の段階で、アイデアをブラッシュアップさせることに重点を置いています。
入学した当初は、プロダクトデザインというのは外見のデザインを重視するという先入観を持っていました。〈桑沢〉で学んだ今、見る人や使う人たちから共感を得られるようなデザイン、コンセプトの筋が通ったデザインを目指しています。
「PAKI PAKI」3年次・プロダクトデザイン演習(グループワーク:デザイン担当)