在校生インタビュー

自分で考えることの重要性
感性を磨く教え方
デザイン専攻科 ビジュアルデザインコース 2年大森 茜
- 1990年アメリカ、ワシントン州生まれ
- 2008年国際基督教大学高等学校卒業
- 2012年国際基督教大学卒業
- 内定先株式会社YUIDEA
「デザインがしたい」という漠然とした思いで〈桑沢〉に入学したので、入ってまもなくの授業で「次回までにつくってきてください」といわれたときには戸惑いました。途方に暮れつつもひとまず形にして、完成度を高めるために先生にアドバイスを求めたところ、方法ではなく道筋を示されました。答えを与えるだけなら簡単です。でも先生が教えてくれたのは、自分で考えることの重要性でした。それは同時に感性を磨く訓練につながったと思います。
身近にあるものを選んでポスターをつくる授業では何を伝えたいのかがひと目でわかるのが「デザインの本質」だということを、また広告をつくる授業では綿密なリサーチの重要性をそれぞれ学びました。何かをつくるためには、時代背景、流行、ターゲットなどを徹底的に調べ上げます。本物のリサーチを学べたのは私にとって大きな収穫でした。
仕事と両立していた1年次は、課題をこなすのが大変でした。土日はもちろんのこと、会社の昼休みも課題に充てました。時間内にやりきるだけで手一杯。2年次の半ばになって、ようやく先生にいわれたからではなく、自分のつくりたいものを実現したいと思いはじめました。そのためにはどうすればいいのかを徹底的に考えていこうと思っています。
<インタビュー 2019年3月>©桑沢デザイン研究所
保護者の方からのメッセージ
当初は仕事との両立で大変な時期があり心配していましたが、 作品を見て、2年間有意義にひたすら頑張ってきたのだと確信しました。途中で投げ出さずに続けられたのは「これからの仕事に」という強い意志を〈桑沢〉で学ばせていただいたからでしょう。〈桑沢〉で鍛えられた技術と感性が、これからの娘の道標となることが楽しみです。