在校生インタビュー

多彩な同級生の刺激が
自分の成長を促す

総合デザイン科3年 スペースデザイン専攻佐古汐里

  • 2002年大阪府生まれ
  • 2021年大阪市立工芸高等学校卒業
  • 内定先:株式会社SCAPE
  • 2002年大阪府生まれ
  • 2021年大阪市立工芸高等学校卒業

高校ではグラフィックを学んでいましたが、展示空間やショーウィンドウ、ランドスケープなど、空間デザインにも興味を持っていました。美術大学への進学も考えたのですが、専門学校で密度の濃い教育を受けたいと思い直して、スペースデザイン専攻がある〈桑沢〉を選びました。
同級生はデザインを経験したことのない人から社会人までさまざまで、同じ課題に取り組んでも提出される作品は多種多様。技術がずば抜けている人、発想がユニークな人。それぞれに秀でた人がいて、初めて課題発表で壁一面に貼られた作品を見たときには、打ちのめされました。一年次のうちにたくさんの発表を行い、他の人のいろいろな作品を見ることができたことがとてもいい勉強になりました。
印象に残っている授業は、建築家・篠原一男の住宅を題材とした「住環境デザインⅡB」です。文献を調べて自分のプランを構築し、最終的に作品に仕上げます。篠原一男の作品や思想に関して、クラス全員で話し合います。空間についてお互いの認識を共有するとても貴重な時間でした。
また、桑沢祭では空間部署のヘッドを務め、60人のチームで空間をつくり上げました。空間のあり方、意識、具体的なイメージを共有し、チームでデザインを進めていく。実際の現場と同じ経験を積むことができました。
〈桑沢〉の課題は設定が具体的です。授業では社会における自分の立ち位置を考え、デザインを通して社会の問題を検証する。自分自身がスケールの軸になったような身体感覚で、プロダクトもビジュアルも統合してデザインできるようになり、デザインの解析度が格段に上がったと実感しています。
デザインとはこういうもの、と正解を決めてしまわないで、自分が得意なツールや考え方を通してデザインに向き合っていきたいですし、〈桑沢〉はそれができる学校だと思います。

保護者の方からのメッセージ

高校を卒業後、〈桑沢〉への進学を機に初めて親元を離れて生活することになり、上京後しばらくは今後どうなるだろうかと心配していました。しかし、高校でデザインを学んだ経験もあってか、すぐに〈桑沢〉生活に馴染み、忙しくも楽しい日々を過ごしている姿に安心したことを覚えています。スペースデザイン専攻に進んでからは、今まで知らなかった知識をたくさん吸収できているようで、娘から授業や課題の話を聞くのが楽しみになっています。

 <インタビュー 2023年>©桑沢デザイン研究所

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