在校生インタビュー
相手がいるからこそ
デザインは成り立つ
総合デザイン科3年 スペースデザイン専攻柴﨑 廉
- 1997年群馬県生まれ
- 2016年群馬県立前橋工業高等学校卒業
- 内定先:株式会社内田デザイン研究所
- 1997年群馬県生まれ
- 2016年群馬県立前橋工業高等学校卒業
将来は文房具のデザインをしたくて、入学前からプロダクトデザインを希望していました。ところが基礎デザインのプロダクトデザインの授業で早々に挫折。「やるぞ!」と意気込んだものの思ったようにつくれません。平面的なデザインが苦手だと思っていたのが実は逆で、得手不得手が自覚できました。
特に印象に残っているのは、2年次の後期「インテリアデザイン」の授業です。課題はふたつ。自分がデザイナーになったら構えたいアトリエのデザインと、渋谷にある百貨店の正面外壁のデザインです。デザインはきれいなものをつくることであって、自分がいいと思うものは当然みんなも好き。漠然とそう考えていました。しかし、プライベートとパブリックのふたつの課題を並立して学ぶという経験を経て、相手がいてはじめてデザインは成り立つという原則を、しっかりと理解できました。
スペースデザイン専攻に進級してから授業で学んだ建築を見に行くのが、私の楽しみになりました。あるとき「この建物は構造的にすごい」と喜んでいる自分を客観的に見て気づきました。「この面白さを発見できるのは〈桑沢〉で学んだからこそなのだ」と。自分の好きなことを見つけ、とことん追求していく。これが私の体に染みついた〈桑沢〉の教えです。