在校生インタビュー

目指すはスポーツ系プロダクト
授業を通して決まった目標

総合デザイン科3年 プロダクトデザイン専攻上原大輝

  • 2002年福島県生まれ
  • 2021年福島県立会津学鳳高等学校卒業
  • 2024年東京造形大学進学予定
  • 2002年福島県生まれ
  • 2021年福島県立会津学鳳高等学校卒業
  • 2024年東京造形大学進学予定

生まれたのがスキー場のすぐそばという環境で、親がコーチをしていたこともあってアルペンスキーひとすじで育ちました。「もっと広い視野で経験してみたら」という両親からのアドバイスで自身を見つめ直した時、自分は身の回りの「もの」に興味があるということに気づいたのです。
「もの」を生み出す仕事ってなんだろうと探して、プロダクトデザインという分野があることを知りました。デザインの基礎を1年次で総合的に学べる〈桑沢〉のカリキュラムは、デザインどころかデッサンもしたことがない私にはとても魅力的でした。
入学して最初の「基礎造形・立体」での課題提出は衝撃的でした。同級生の作品はすべてきれいに仕上がっていたからです。当時まだ、造形がどのようなものかわかっていなかった私の制作したものは、出来が悪い。スタート時点でのつまずきもあり、デザインを見失いかけた時期もありました。しかしこのことがきっかけで、これから働いていく上で自分が手掛けたいデザインとはどのようなものかということを真剣に考え、「自分のルーツでもあるスポーツ系のプロダクトを制作したい」という目標を持つことができたのです。
「インターフェイス」の課題では、競技用の義足をデザインしました。コンセプトは「義足に現在禁止されている動力を搭載し、より人間的な走りを可能にする」。仮説を実現するためさまざまに試行錯誤し、並走してくださる先生とともに本気で向き合えたことはとてもいい経験になりました。
卒業制作は深部体温を図ることができるスポーツ用のウェアラブル端末です。〈桑沢〉の授業を通して目標を持つことができ、今はもっとデザインを学びたいという意欲にあふれています。

保護者の方からのメッセージ

高校2年までスポーツに打ち込み、理系で美術すら専攻しておらずデザインとはかけ離れていましたが、本人の希望と頑張りで〈桑沢〉に入学することができました。入学後は課題に追われる生活で大変だったと思いますが、作品を見るたびに成長が感じられました。充実した学生生活だったことでしょう。卒業後は大学に編入し、さらに2年学ぶこととなりますが、〈桑沢〉での学びを活かし、一層成長してくれることを期待したいと思います。

 <インタビュー 2023年>©桑沢デザイン研究所

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