在校生インタビュー

作品に対する感想や意見で
気づかなかった改善点を認識する

専攻デザイン科2年 ビジュアルデザイン専攻山鹿江里菜

  • 2000年熊本県生まれ
  • 2024年千葉大学法政経学部卒業
  • 内定先:株式会社タカラトミー
  • 2000年熊本県生まれ
  • 2024年千葉大学法政経学部卒業

美術大学に行きたい気持ちがあったのですが、私がやっていることは趣味なのだと自分で決めつけて、本格的に学ぶことを諦めていました。就職を意識し始めて自分の将来を真剣に考えたときに、本当にやりたいこと、学びたいことに本気で向き合って挑戦したい気持ちが高まり、大学に行きながら学べる〈桑沢〉夜間部に入学しました。
〈桑沢〉は課題の量が多いので、ダブルスクールだと締め切りに遅れがちになります。でも、中途半端な作品を提出したくない。そのためには、時間配分と時間管理をしっかりと行うことがとても大事です。
印象に残っている授業は「パッケージデザイン」です。つくりたいものを頭の中でイメージしていても、実際に制作すると現実の壁が立ちはだかります。紙の種類や厚さ、印刷方法、予算、スケジュール。思い通りにいかないことばかりです。だからこそ、試行錯誤し、失敗を繰り返し、最終的にうまくいったときの達成感の大きいこと。多くの学びと経験が得られきました。
課題を制作するときに大切なのは、たくさんの作品を見て、さまざまな意見を聞くことです。作品をつくるときはどうしても自分の好みに傾いてしまいがちで、夢中になればなるほど客観性が失われます。そこで、とても貴重なのが先生や同級生の意見です。自分の得意でない部分は先生にアドバイスを仰ぎ、クラスメイトにも助けてもらいました。特に課題の講評では、自分の作品はもちろんのこと、同級生の作品に対しての感想や意見を聞くことで、自分にはなかった視点や気づかなかった改善点を学ぶことができ、勉強になりました。
〈桑沢〉で学ぶようになって、街角の広告やパッケージなどさまざまなものに目を向けることが増え、デザインの成り立ちに思いを巡らせます。これからもデザインを通して視野を広げていきたいです。

小さい頃から絵を描くのが大好きな子供でした。大学に進んでからなんとなく目標を見失っているのは感じていました。大学を休学して〈桑沢〉の夜間部へ、さらに1年間のダブルスクールで勉強したいと言い出した時には驚くと同時に、本当に自分でやりたいと思えるものを見つけられたのだと嬉しくも感じたものです。〈桑沢〉の皆様の支えのおかげでレベルの高い授業にもついて行くことができ、希望の企業からも内定を頂きました。大学だけでなく〈桑沢〉で専門的なスキルを身につけたことはこれからも大きな武器となることでしょう。

 <インタビュー 2023年>©桑沢デザイン研究所

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