2019.11.25夜間レクチャー・シリーズ第2回 石川初さん
好評のスペースデザイン分野【夜間レクチャー・シリーズ】。
第2回目は、鹿島建設で数々のランドスケープデザインの実務を経た後、2015年4月から慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)で教授をされている石川初さんをゲストにお招きしました。
▼慶應義塾大学SFC 石川初研究室
http://hajimelab.net/wp/
開催日:2019年11月16日(土)
今回のレクチャーは三部構成で、最初に鹿島建設時代の実務プロジェクトをたくさん紹介して頂き、ランドスケープデザインを実現することの難しさや楽しさを色々とお話し頂きました。
次に、独自に行った数々の研究プロジェクトをご紹介頂きました。例えば、「Tokyo used to be canal project」。海面上昇がこのまま進むと、これから何十年かの間に街のほとんどが水面下に沈んでしまいます。そこで浸水が食い止められ、強度のある場所を検討したところ、実は河川の中(堤防の中)が一番安全だということが分かったそうです。河川の外に水辺(浸水した都市)が広がることで「究極の洪水/高潮対策」「温暖化による海面上昇への対策」「ヒートアイランド現象の緩和」などプラスになる点が挙げられるそうです。
最後にご紹介頂いたのは、SFCの石川初研究室での学生プロジェクト。例えば、「SFCのキャンパス自体を日本の伝統的な手法で描くとどんな表現が生まれるか(山水画、日本史画、江戸切絵図など)」、「馬が主要交通機関になった都市の将来像」、「向日葵レース(学生達が好きな場所に向日葵の種を埋め、一番早く花を咲かせた学生が勝ち)」などユーモアに富んだものが多く、実務では想像もしないような楽しくも何か現代社会に批評的なプロジェクトが多く見られました。
▼レクチャー内容詳細
https://kds-sd.com/report/spotlight/191116-lectureseries