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2025.06.16映画『editor.O』特別上映 (簗瀬晃希「生き纏う|循環」関連プログラム)

情報提供: ( 夜間部スペースデザイン専攻2021年卒業生 簗瀬晃希 )

本上映は、夜間部スペースデザイン専攻2021年卒業生 簗瀬晃希さんによるインスタレーション生き纏う|循環と連動した関連プログラムとして開催されます。

《映画について》
長田洋一は俵万智「サラダ記念日」、中上健次「千年の愉楽」、立松和平「遠雷」を世に送り出す一方、文芸誌「文藝」編集社としては、当時考えられないジャンルを超えてノンフィクションを大切にしました。松下竜一の仕事を助け、「松下竜一 その仕事」全30巻等を生み出します。また優れた作品が管理費節約のため断裁されていくのを悼み、多くの個人著作集を作ります。当時見えていた読者が見えなくなり始めた出版界は、大きく指針を経済に切り替えます。
その中での長田洋一は経済と使命との狭間に戦い続けました。
幼少期の結核が元で17歳で片方の腎臓を摘出した長田は、度重なる病により2002年退社。東京と安曇野を行き来しての治療生活に区切りをつけて、安曇野に居を移します。長野の出版社の仕事に係る傍ら、「長田ゼミ」「哲学カフェ」を開催します。塩尻市立図書館創設の目玉企画「本の寺子屋」をプロデュース。
中央から地方へ文化と出版の架け橋を作りながら、地方から発信することを次の視野に持つことになります。長田は1944年生まれ、現在79歳。この映画は、ひとつの出版史としてみることもできます。同時代を生きた人には共感する部分が多いかもしれません。また、地方と中央を考える手がかりになるかもしれません。経済と心の豊かさの均衡が激しく問われている今、長田の姿が細やかな灯となってくれることを願っています。

《映画監督》
川口ひろ子 / Hiroko Kawaguchi

【経歴】
1951年生まれ 宮城県出身
30代で販売促進会社(株)ブックパワーに参加
10年で退社
自主講座横浜文学学校参加
芥川賞受賞作家宮原昭夫の出版プロデュースをおこなう
出版と現代アートのジャンルに係る
ヨコハマアパートメント、藤棚アパートメント経営

【活動歴】
現代アートの制作者のために、住居で制作と展示を同時に出来ることを目的に作られた「ヨコハマアパートメント」は、国内外から建築の賞を受賞。15年目を迎える。
「第8回横浜トリエンナーレ応援プログラム事業」にも参加。
販売促進会社勤務中に知り合った河出書房新社編集者長田洋一のドキュメンタリー映画を、72歳にして初監督、プロデュースし、国内各所で上映。

開催概要

会期 2025年7月19日(土)〜7月20日(日)
開催時間 7月19日(土) 17:00〜
7月20日(日) 16:00〜
※作品上映時間80分、上映30分前から受付開始
入場料 一般1,500円 学生1,000円(高校生以下無料)
会場 Artist Cafe Fukuoka/ギャラリー
住所 〒810-0043 福岡市中央区城内2-5

関連URL

https://www.documentary-editor-o.design/
生き纏う|循環