桑沢学園・新教育施設内に新たなスペースを開設 / 専門学校桑沢デザイン研究所

2024.09.23桑沢学園・新教育施設内に新たなスペースを開設

本校では、2024年6月に桑沢学園・新教育施設内に、新たなスペースを開設しました。
このスペースは、地下空間を姉妹校である東京造形大学と共同利用できるように、二層吹き抜けの高い天井を活かした大空間へとリノベーションしたものです。当面は、ギャラリーとしての運用を予定しています。

また展示「桑沢デザイン研究所70周年記念プロジェクト『桑沢教育研究発信』」を、2024年8月3日から9月7日にかけてギャラリーの運用を開始しました。

設計を手がけたのは、昼間部スペースデザイン専攻 2009年卒業生であるmoss.の志摩健さん。
志摩さんのデザインに込められた思いをご紹介します。

日本で最初のデザイン学校である専門学校桑沢デザイン研究所新校舎の２期工事。
古い内装が残っていた地下空間を、姉妹校である東京造形大学と共同で利用ができるように二層吹き抜けの高い天高を活かした大空間へとリノベーションしました。
当面はギャラリーとしての使用を予定しているが、今後のデジタル工房としての使用や、様々な用途でフレキシブルな空間利用ができるように、床をコンクリートのOAとし、スポットライト、ライン照明、間接照明を空間用途に応じて対応できる可変的な照明計画としています。
ニュートラルな色味で空間を構成し、手すりのディティールやスイッチカバーの造作などで、上階との連動を計り、建物を支える特徴的な大梁をスケルトンで活かしながら、高く設けた壁が空間に余白をもたらし、換気の役目を持つ床のグレーチングは空間を緩やかに仕切る見切りとしても機能します。
今後置かれるであろう展示品やアート、そしてここを利用する生徒たちが主役であるこの空間において、余計なノイズをなくしつつ、機能とデザインが両立をした空間を目指しています。