2022.11.29昼間部1年次 彫塑
昼間部の「基礎造形」の授業では、手を動かしながら考えることで、デザイナーとしての思考を養う造形教育を行っています。
今回は[基礎造形 彫塑]についてご紹介です。
彫塑では、把握する力を養うことを目的としています。
課題「古靴」は、紐やロゴのようなディティールよりも、本体のフォルムを捉えることが重要です。
足にとってどのようなデザインが適切なのか、歩く、走る、立つなど靴の持つ機能性を満たしている形かを観察しながら制作します。
モチーフを「古靴」としているのは、形態だけの靴を作るのでは無く、繰り返し履いているうちに変形した中に刻まれた履歴を感じながら作ってもらうためです。
新品の靴は工業製品の形態を維持しています。
しかし、人の足が入ることで、その形は変形し固有の性格が刻まれていきます。
今回の課題は全5週にわたって取り組み、そのうち4週は実習、最後に講評会を行います。
写真は3週目の状態で、ここからディティールを作り込んでいきます。
指導教員:宇多花織 先生 稲角新平 先生