※本コースは開設予定であり、現在届出準備中です。
※開講が実施されない場合は、受講料は全額返金いたします。
手描きからデジタルイラストまで
ファッションをベースに
イラストを短期間で学ぶ
イラストレーションコースでは、イラストレーターを志す方、衣服表現を習得したい方、
これからイラストを始める方など、幅広い方を対象にしたカリキュラムを用意しています。
クロッキーによる基礎的な観察力の養成から、イラストレーターとして活躍する講師によるアナログ技法の習得、
さらにはパソコンを活用したデジタルイラスト制作までを段階的に学習。
ファッションイラストを描くうえで必要な表現力とデザイン力を身につけることを目指します。
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コース概要
開講期間:4月~7月下旬
開講日時:週1回(金曜日18時30分~21時10分)
※対面授業。
定員:1クラス編成で30名 -
授業内容
本授業は、実習を中心に進めていきます。クロッキーで観察力を養い、手描きでのイラスト表現を経て、ペンタブレットを使ったデジタル制作へとステップアップ。段階的なプロセスを通じて、描く力を実感しながらスキルを磨いていくのが〈桑沢〉の特長です。
こんな方にオススメ
- 絵を描くことが好きで、もっと上達したい方
- 手描きからデジタルまで幅広い表現技法を身につけたい方
- 自分の感性を作品として形にしたい方
- ファッションやキャラクターの世界観を絵で表現したい方
- イラストやキャラクターデザインの世界で活躍したい方
- これからイラストを始めたい初心者の方
人物クロッキー
モデルを描きながら、全身のバランスや服のディテールを観察し、素早く描く感覚を身につけます。
服の落ち方や素材感など「ファッションならではの視点」が、イラストの土台になります。

全体像から服の細部を観察。
1週目:クラス内で順番にモデルになり、好きな画材を使い、全体像を捉える練習。
2週目:クラス内で順番にモデルになり、服のデザインや
細部を観察しながら好きな画材で描く。
1ポーズ10分程度で全10ポーズ前後を描き、
授業最後に絵を並べて講評を行う。
手描きイラスト基礎
人物を構造的に理解しながら描く練習を重ねます。
顔や身体のパーツ、服のしわやボリュームなどを丁寧に描き分けることで、観察したものを線に置き換える力を育てます。
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▲人物画の基礎。
3週目:人体のパーツ位置の確認やポージングの描き分けなど、人物の全体を描く。 -

▲4週目:顔のパーツの描き方。
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▲5週目:体のパーツの描き方や服のシルエットの描き分け。シワの描き方の練習。
手描きイラスト応用
鉛筆やコピックを使い、立体感やテキスタイルの描き分け、トレンド感を意識した描画練習を行います。
オリジナルのデザイン画を制作し、自分の感性を形にするプロセスを体験します。
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コピックを使用した着色とオリジナルデザイン画制作。
6週目:コピックを使用して立体感を意識した着色練習。
7週目:コピックを使用してテキスタイルの塗り方練習。
8週目:トレンドを意識したオリジナルのデザイン画制作。
9週目:オリジナルのデザイン画制作の完成後にプレゼンテーション。
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デジタルイラストの基礎
Photoshopとペンタブを使い、
手描き作品をベースに線画と着彩を行います。
背景や服飾雑貨まで描き込み、
作品全体の完成度を高めていきます。
手描きからデジタルイラストへ発展させる。
(使用ソフト/Photoshop)
10・11週目:手描きイラストの授業で制作した、オリジナルのデザイン画を下絵にペンタブレットを使用して線画を描き着色する。
12週目:背景や服飾雑貨を描きデザイン画を完成させる。
▲住田葉子先生_授業内デモンストレーション作品
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デジタルイラストの応用
テーマをもとにコラージュや背景を組み合わせ、
デザイン画を仕上げます。
アナログとデジタルを行き来しながら、
自分の世界観を描き出す力を身につけます。
最終週には完成作品をプレゼンテーションします。
ペンタブレットを使用したオリジナルのデザイン画制作。(使用ソフト/Photoshop)
13・14週目:テーマをもとにコラージュを作成しデザイン画・背景・服飾雑貨をペンタブレットを使用して描く。
15週目:オリジナルのデザイン画制作の完成後にプレゼンテーション。
▲過年度学生参考作品
ファッションイラストを通して、
目に映る服や人物が躍動する
桑沢デザイン研究所では、2026年4月から別科「イラストレーションコース」を開講します。対象は、社会人や学生など幅広い層。ファッションデザインと結びついた独自のイラスト表現を学びながら、キャリアにも活かせる力を身につけます。本コースの魅力や「桑沢で学ぶ意義」について、授業を担当する住田葉子先生、ニシイズミユカ先生に聞きました。
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住田葉子:桑沢デザイン研究所の昼間部卒業後、アパレル企画会社でコレクションやトレンドを分析し市場向けのデザイン画を描く仕事を担当。現在はフリーランスのファッションイラストレーターとして活動しつつ、株式会社ROOM810に所属。
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▲AnotherADdress(大丸松坂屋百貨店)SNS用イラスト
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▲STAEDTLER カラト アクェレル水彩色鉛筆リーフレット挿絵
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ニシイズミ ユカ先生:桑沢デザイン研究所の昼間部ファッション科卒業後、繊維商社のユニフォーム事業部で勤務し学生服やホテルマン、工場作業員、医療従事者などのユニフォームデザインを担当。現在はフリーランスのイラストレーターとして活動中。
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▲靴メーカーHARUTAの連載企画『妄想服装日記』コーディネートイラスト
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▲カーフレグランスブランド『TODO』パッケージイラスト
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「ファッションとイラストを併せた感覚が、
描くことのちからに」
始めに、お二人のご経歴をお伺いしてもよろしいでしょうか。
住田私は昼間部を卒業して、アパレル企画会社に就職しました。そこでやっていたのが、コレクション・トレンド分析をして、市場向けに落とし込んだデザイン画をひたすら絵に描いて、提案するといった仕事でした。現在はフリーランスのファッションイラストレーターとして活動しつつ、株式会社ROOM810に所属しています。
ニシイズミ私も昼間部のファッション科を卒業して、そこから繊維商社のユニフォーム事業部で学生服や工場現場の作業着、ホテルマンの制服などのデザインに携わっていました。イラストに描いて提案していく仕事でしたので、その時からファッションドローイングというものをしつつ、作家活動も続けていて。自分が描いていたドローイングを本で出版する機会をきっかけに、フリーランスのイラストレーターとして独立し、活動しています。
お二人とも、ファッション科のご出身なんですね。イラストへの興味は元々お持ちだったのでしょうか?
住田本当に幼いころから、絵を描くことが「自分の中ではこれしかない」と考えるくらい。十代になるにつれて、服への興味もどんどん湧いてきて、服と絵の二つを掛け合わす仕事はないのかなと思いながら、桑沢に入った記憶があります。
ニシイズミ私も幼い頃から絵を描いたり、何か作ったりするのがすごく好きで。服への興味もあり、高校では染色を学んでいました。桑沢に入学した当初はまだはっきりと専攻は決めていなかったんですけれども、先生方の指導で授業をしていくうちに「ファッションも楽しいかも」と思うようになりました。
ファッション科で学んだことが、現在のイラストレーターとしての仕事に生きているなと感じることはありますか?
ニシイズミコスメや商業施設のメインビジュアル、美容系のお仕事をご依頼いただくことが多いのですが、ファッションもありきでお声がけいただいてるなと。トレンドが求められる場だからこそ、服装や髪型が人物像の輪郭をはっきりさせる要素になる。ぼんやりとした時代設定・イメージだけでイラストを描くだけじゃなくて、そこにファッションの知見が合わさると、より一歩踏み込んだ提案ができるのかなと感じています。

住田洋服がしっかり描けている絵って、すごく深みが出て、リアルで説得力が生まれていく。想像を掻き立てられるような人物画は、やはり魅力があるなと思います。
ニシイズミファッションとイラストって、綿密な関係性があったりするんですよね。
住田例えば、メンズスーツって一見とてもベーシックな形なんですけれど、描くとすごく難しいんです。服の形が捉えられているかどうかは一目でわかりますから、ファッションの知識と人物イラストの完成度は直結しています。
イラストレーションコースの立ち上げに携わった辺見先生は、ファッション業界を経てイラストを仕事にされているお二人が担当される意義をどうお考えですか?
辺見:ファッション科の中にも、絵を描きたいという学生は多いですし、その先輩の二人が講師をしてくれることが心強いですね。イラストが学べる学校・講座はさまざまにありますが、クロッキーから始まって、絵の背景についてまで考えるような、一連のフローは他にあまり例がありません。加えて、先生方が桑沢のファッション科で学んだ感覚を取り入れながら、ファッションイラストを描いていくという授業方針は本当に桑沢ならではだと考えています。

ひたすらに描くことで
自分の癖や苦手を見つけながら、
技術を上げていく
住田先生、ニシイズミ先生が印象的だったファッション科での体験はありますか?
住田ファッション科では、初めの授業で生地見本帳を作るんです。それぞれの生地を触れて、裏表や織りの違いを知りながら「こういうドレープが出るんだな、それならこうやって描いてみよう」と試してみたり。そうやって生地をたくさん見せていただいたことは今もすごく役立っています。当時の生地見本帳は今も手元に置いていて、いまだに開いて参考にすることがあります。
ニシイズミ強く記憶に残っているのは、ファッションドローイングの授業でしょうか。街に出て、気になったファッションをどんどん描くという課題でした。渋谷という立地だからこそ、洋服が好きな人たちを見て「こういうサイズ感で着てるんだな」や「今はこういうトレンドのお洋服が多いんだ」「このディテールかわいいな」と時代性を体感できて。自分が気になるファッションにアンテナを張ってスケッチすることに、渋谷という立地で学ぶ意義が感じられました。現在の作風にもすごく影響していると思います。

別科として開講されるイラストレーションコースでは、どのようなカリキュラム内容が予定されているのでしょうか。
住田最初の授業では、二週に渡ってクロッキーを行います。生徒同士で組み、10分ごとにモデルを交代しながらクロッキーを描くことを繰り返します。始めはスパルタに感じる部分もあるかもしれませんが、ここで養われるのは、観察力や量感・空間把握の力。短時間で把握しとにかく手を動かすことで、洋服のボリューム感やドレープ、生地の張り感も、描いたものを見ながら解説することで理解を深めていけると思います。基礎力に重要なことが、人物クロッキーにはすごく詰まっているんですよ。ニシイズミ先生が話していたように、目で見て惹かれた部分を描くという直感的要素も大切になっていきます。
ニシイズミたくさん描くことは、本当に大事ですよね。その中で自分の癖だったり、苦手に感じるだろう課題が出てくると思うので、次の講座では7週連続で理論的な説明を交えた基本練習をします。例えば目の位置だったり、等身だったりを細かく説明していって、人間らしいパーツを描けるようにしていく。
コピックを使用した着彩も行うので、白抜きされたパンツの線画をデニムっぽく塗ってみたりする練習も行います。これも生地の繊維や服の縫製が理解できると描きやすくなります。最終的には自分の好きなドローイングを一体、春夏秋冬それぞれ背景も入れて描いていただく予定です。
住田そこからデジタル作画の授業にバトンタッチして、アナログで描画・着彩したスタイル画をフォトショップとペンタブを用いて制作する過程を行います。実際に大きな画面で私の手元を写し出しつつ、ソフトウェアの使い方や汎用性を学べるような内容です。アナログではデニムっぽく塗ったものを、チェック柄にしてみたり、パターン違いの背景を制作してみたり。実際の仕事ではデジタル納品・制作は主流になっていますし、デジタルだからこその便利さを知識として持つことは重要ですね。
奥山:アナログとデジタル、どちらも行き来するのは大切ですよね。昨今、さまざまな場所で開講されているイラストレーションコースはグラフィック要素の強いものや、アニメーション寄りの作画が多いなか、ある意味クラシカルなイラストレーションとも言えるかも知れません。ファッションデザインの思想を通して学ぶことになると思うので、異なるデザイン分野を既に学ばれた方や、仕事にされている方にとってもおもしろい内容になると思います。
「イラストをやってみたい」
の一歩を踏み出すためのカリキュラム

どのような方に受講して欲しいですか?
辺見:今はAIがイラストを生成してくれる時代でもあるけれど、それでも手描きをするなら一歩を踏み出さないといけません。あるいは、自分だけでやっていると癖が出たり、興味があるものしか描かなくなったりしますよね。一人だと悩んだりつまずいたとき、なかなか抜け出せなかったりするものなので、そういう方が本講座で学んでいただくのもいいかなと。一度筆を止めてしまって再開したい人や、初めての人たちも含め、自分のペースで楽しみながらやっていただきたいなと思っています。
奥山:私たちの気持ちとしては、興味があるならどんな人でも歓迎したいです。例えば営業職をしていたとしても、言葉だけだとお互いの解釈が一致しないこともあるじゃないですか。でも絵が描けたら、イメージが共有できるかもしれません。もしくは、デザイナーの方も改めてファッションイラストを学ぶことが刺激になると思うんですね。ファッションやイラスト以外の仕事でも、役立つ場面は老若男女あるだろうなと。
住田純粋に絵を描きたくて、うずうずしていらっしゃる方もいると思います。私事ですが、企業で働きながらフリーランスとしても活動しつつ、4歳の娘を育てるという主婦の面も持っていて。子育てをしていると、びっくりするぐらい一人の時間がないんです。「子育ての時間が終わったら絵を描こう」と決めても、気付いたら気絶したように寝ていることもある。絵を描くにも、子育てをしながら一人になれる場所もないですし。「絵が描きたいのに、描けない!」と号泣してしまったこともありました。
でも、例えば週に一回、金曜日の夜だけ身内や行政の力を借りて、自分の時間を確保する。そして思い切って渋谷に来て、1人の時間を設けて集中的にスキルを高めるとか。そういうふうにやっていくと、きっと心の解放に繋がって行くと思っています。
ニシイズミ昨今は自分で手を動かして、何かを作ることの価値が今まで以上に伸びてきている気がします。イラストを直接的に仕事にせずとも、日常生活をより豊かにするためにイラストを学ぶというのも、素敵な選択ではないでしょうか。
辺見:自分の作品を人に見てもらって意見をもらう経験はやっぱり自己肯定や自信の源になりますよね。多様な背景を持つ受講生に合わせた柔軟なカリキュラムという形で、いろんなものを詰め込みすぎたかなって心配もありました。でも、そんな要求にお二人の先生がしっかり応えて下さっているのかなと。かくいう先生方も、会社員を経ておりそれぞれ色んなお仕事をされている実務経験がありますから、柔軟な対応をしていただける様子が見えるので、私としては明るい気持ちです。
募集概要
| 応募資格 | 1. 高等学校卒業以上の既卒の方及び卒業見込の方。 2. 高等学校を卒業した方と同等以上の学力があると認められる方。 |
|---|---|
| 願書受付期間 | 2025年12月1日(月)~2026年3月27日(金)必着 ※提出書類の先着順にて受付を行い、定員になり次第締め切ります。 |
| 出願の流れ | 1. WEBより出願登録をしてください。 2. 応募資格を確認し、桑沢デザイン研究所より手続き書類が発行されますので、期日までに書類の送付と、学費の納入を行ってください。期日は発行される書類に記載があります。 3. 学費の納入と書類の確認ができ次第、入学が確定します。 *事前にご用意いただく書類 ※Kuwasawa Design Studioの2つのコースの受講を希望する場合、証明書の提出は1通で構いません。 最終学校の卒業証明書、大学・専門学校に在籍中の方は、在学証明書でも可。 ※証明書が旧姓で発行される場合は、戸籍抄本を一緒に提出してください。 また、これまでにKuwasawa Design Studio・夜間附帯教育・総合デザイン科・専攻デザイン科に出願もしくは通っていたことがある方は、証明書を追加で提出する必要はありません。 ※外国籍の方は、「在留カードのコピー(表面・裏面)」と「パスポートのコピー(氏名・パスポート番号等が記載されているページ)」を提出してください。 ※入学後に疾病等のため受講に耐えられないと判断した場合、入学許可を取り消すことがあります。 |
| 入学手続き | 出願条件を満たした方には、WEB出願後に入学手続き書類を発行します。 手続き書類の郵送提出と学費の納入をもって入学が確定します。 |
| 受講料(半期) | 入学手続き書類に記された期日までに納入してください。 ※入学許可により一度納入した受講料は、理由の如何にかかわらず返金いたしません。 220,000円(税込み) |
| 開講期間 | 4月~7月下旬 |
| 修了 | 修了と認定された方には修了証書を交付します。 |
| Web出願 | Web出願はこちら |




















