2020.01.31夜間レクチャー・シリーズ第6回 中道淳さん
スペースデザイン分野【夜間レクチャー・シリーズ】第6回目(最終回)のゲストは出前写真家の中道淳さんをお招きしました。
中道淳さんは1979年よりナカサアンドパートナーズに在籍。主に建築やインテリアの写真を年間で400件以上撮影されています。
レクチャー当日は、料理のコック服に岡持ちとメガホンを持って登場し、名前の通り出前を届けに来たような出で立ちで参加者を驚かせていました。
▼ナカサアンドパートナーズ
http://www.nacasa.co.jp/
開催日:2019年12月21日(土)
中道さんは写真を撮る際に、その写真を見る人が「ここで食べたい、ここに行きたい」と思わせる雰囲気や空気感、そしてライブ感を伝えることが1番大事だと言います。しかしライブ感といって画面に人を入れてしまうと、空間ではなく人に視線がいってしまうので、MOJA in the HOUSE渋谷の撮影ではそれを前提にして、モノ(カトラリー、ワインなど)だけを置き、あたかも人がいるように見せているそうです。
また、撮影する際はデザイナーが意思(世界観)を持って作った空間であるはずなので、写真家個人としての世界観で撮影するのではなく、デザイナーの意図を出来るだけ純粋に読み解くように心掛けているとお話ししてくださいました。
質疑応答での、「相手に伝えたいことを100%伝えるには?」という質問には、「カラー写真は情報量が100%に対して、モノクロ写真だと色々想像できる。情報量が少なかったり、情報が欠けている方が相手にまっすぐ伝わる。コミュニケーションも何かが欠けてたり、間違えている方が相手に愛着が湧き、伝わる」と写真にちなんだ助言をしてくれました。
レクチャーが終わった後は、参加者や学生達と記念撮影会。大盛況のレクチャー最終日となりました。
▼レクチャー内容詳細
https://kds-sd.com/report/spotlight/191221-lectureseries