竹本容器株式会社
柳瀬 薫
- 2002年
- 東京都生まれ
- 2021年
- 東京都立新宿山吹高等学校 卒業
- 2024年
- 桑沢デザイン研究所 総合デザイン科
プロダクトデザイン専攻卒業
自分の強みを知ることが、
理想のものづくりへの一歩になる
現在は容器メーカーの企画開発部で、ボトルやキャップ、ポンプなどの商品開発を担当しています。CADでデザインをかたちにし、製造条件を踏まえて調整しながら、金型発注や着色・印刷サンプル、Web用画像の制作まで、製品の立ち上げから販促まで幅広く関わっています。
容器は一見シンプルですが、形状だけでなく成型方法や製造条件まで考える必要があります。初めて担当したのは既存シリーズの容量違いのボトルでした。シンプルな企画でも、視点を広げると改善できる部分があります。自分で課題を見つけ、一つずつ解決してきたことで、現在ではより複雑な企画も任せてもらえるようになりました。自分が関わったものが実際の製品になることに、大きなやりがいを感じています。
桑沢ではプロダクトデザインを学びました。特に苦手だったのがCADの授業です。当時は苦戦しましたが、図面の読み方や3Dデータのつくり方は、いまの仕事に直接活かされています。「どうすれば実現できるか」を自分で考えるための基礎を身につけられたと感じています。
就職活動では、ポートフォリオをあえてA4サイズにまとめ、1ページの情報量も少なくしました。作品をたくさん見せるより、面接で相手と会話をしながらめくり、自分が何を考えて制作したのかを伝えやすくするためです。振り返ると、この頃から「どう見せるか」だけでなく、「どう伝えるか」を大切にしていたのだと思います。
仕事でも大切にしているのは、「理解する力と伝える力」です。何かを考えるときは、まず自分の中で一度言葉にして、「自分の理解は合っているのか」を人と話しながら照らし合わせるようにしています。映画を観たときにも、「どこがよかったのか」「どうだったらもっとよかったのか」を考えて人と話すことが好きで、そうした日常的な習慣も、今の仕事につながっていると感じます。
学生時代は、ゼロからアイデアを生み出すことが苦手で、周囲と比べて不安になることもありました。しかし仕事では、発想力だけでなく、伝える力やまとめる力など、さまざまな強みが求められます。自分が何を得意としているのかを知ることが、自分に合った仕事や理想のものづくりを見つける一歩になると思います。
