2025.11.10コピー機を使ったゼログラフィ(コピーアート)を体験

メディア創造コースでは、映像や音響がどのように使われてきたのかを事例を通して学び、その原理や表現を実際に体験しながら理解を深めます。
今回の授業では、コピー機を使ったゼログラフィ(コピーアート)を体験しました。授業の前半では、御手洗先生から光と影で陰影を生み出す、二十世紀半ばから現在までのアートやデザインの事例を紹介していただきました。インスタレーションから、インテリア、ファッションまで、厳選された事例を紹介していただきましたが、実際にはさらに多くの資料があり、御手洗先生の熱心な研究の一端に触れられる貴重な時間となりました。

後半の実習では、実際にコピー機を使ってゼログラフィ(コピーアート)に取り組みました。
イタリアのデザイナー、ブルーノ・ムナーリが1960年代に取り組んだ課題ですが、普段は複写に使うコピー機も、モチーフの動かし方や光の当たり方を工夫することで、思いがけない形や光と影の表情を生み出します。
モチーフを回転させたり、光に合わせて動かしたりしながら、「なぜこう映るのか」「どんなモチーフなら面白い効果が生まれるのか」を探り、次々と試したくなるほど夢中で取り組んでいました。


道具の使い方を少し変えるだけで、新しい見え方や発想が生まれることを実感し、思考と手の動きがつながる感覚を味わいました。






