2024.12.06創立70周年記念「メタリック・パーティー」を開催
2024年11月16日(土)桑沢学園・新教育施設にて「メタリック・パーティー」を開催しました。このパーティーは、1919年にドイツのワイマールで設立され、研究所の創立時に桑沢洋子先生が近代デザイン教育において大きな影響を受けたドイツの美術・デザイン・建築の学校「バウハウス」で開催された伝説的なパーティー「Metallisches Fest(金属祭)」にインスパイアされたイベントです。また、創立年度の夏休み後にごっそり減ったリビングデザイン科の学生たちを学校に呼び戻すために1954年12月に企画された研究所の「創立記念パーティー」へのオマージュでもあります。
1929年にバウハウスで行われた金属祭は、学生や教員が錫箔や調理器具で作られた奇抜な衣装を身にまとい、銀色のボールで満たされたSF映画のような空間で開催されたといいます。この歴史に倣い、桑沢70周年記念「メタリック・パーティー」でも参加者はアルミホイルや身近な素材を活かして作り上げたメタリック・コスチュームを身にまとい、それぞれのアイデアが楽しめるパーティーになりました。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
パーティーは、桑沢デザイン研究所の佐藤竜平所長、八十島博明同窓会会長、そしてバウハウス・デッサウ財団のTorsten Blume(トルステン・ブルーメ)先生による乾杯の挨拶で始まりました。
全員が共通のドレスコードということもあり、在校生、卒業生、教員が立場を超えて自由に交流できる場となり、普段は緊張して声をかけられないような人とも自然と話が弾む楽しいパーティーとなりました。
会場となった新教育施設では、建物全体を使ったさまざまな企画が行われ、各フロアで賑わいを見せていました。各階の主なイベントをご紹介します。
地下1階_ザンティ・シャヴィンスキーのプレイグラウンド
パフォーマンス:パイプ椅子の霊(能 x バウハウス)
日本の伝統芸能「能」とバウハウスの要素を組み合わせた桑沢生と桑沢同窓生による斬新なパフォーマンスが披露されました。
光と影、色のゲーム
さまざまな形と色のオブジェを枠内で動かして構成するゲームです。
ワイヤーで遊ぶテーブル
棒の先端の柔らかいワイヤーを変形させて遊びます。
バランスフォトスタジオ
来場者が10秒間彫刻のように静止し、渡邉光平先生に撮影してもらう体験型企画です。
メタリック妖怪のオブジェ
夜間ビジュアルデザイン分野の学生が無害な台所の妖怪をテーマにグループで制作したオブジェの展示です。
1階
メタリック音楽隊のお出迎え
エントランスでは、メタリック音楽隊が演奏する軽快な音楽で来場者をお迎えし、華やかな雰囲気の中でパーティーはスタートしました。
バウハウスヴルスト&ビアバー
ベルリン名物のカリー・ブルスト(ソーセージ)とポテトが振る舞われ、来場者から大変好評でした。混雑時間には、1階全体が人で埋まり活気あふれる光景が広がっていました。
2階
アルバースとブラントのスタジオ
会場内にはフォトブースが設置され、飾り足りない方のために、昼間部ビジュアルデザイン専攻2年生が作成したビジョナリー(先見的/未来的)ヘッドピース(頭飾り)の貸し出しも行われました。
多くの参加者が集まり、撮影を楽しむ人だかりができていました。
3階
ゴールデン・シネマ
昼間部ビジュアルデザイン専攻3年生のゼミ学生によるモホリ=ナジの有名な「光と空間のモジュレーター」へのオマージュ作品や、メタリック妖怪の影遊びの展示を行い、光と影のインタラクティブな空間を楽しめる展示でした。
4階
風を感じるメタリック・ラウンジ
夜間部スペースデザイン専攻1年生が制作した紙を使ったランプシェードが飾られたテラスでは、風を感じながら談笑する参加者たちの姿が見られ、和やかな雰囲気に包まれていました。
メタリック・ジョニー(鈴木一成先生)
パーティー会場内を巡回するメタリック・ジョニーに会うとメタリック・コイン・チョコが貰えました!