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2025.09.24support surface 2026年春夏コレクション

桑沢デザイン研究所の卒業生は、日常を取り囲む様々なモノやコトをデザインし、幅広い分野で活躍しています。
今回は、昼間部ドレスデザイン研究科(現:ファッションデザイン専攻)の卒業生 研壁宣男さんのブランド「support surface(サポートサーフェス)」の春夏コレクションをご紹介します。

「support surface」は研壁宣男さんが手掛けるファッションブランドです。support surfaceが追求するのは、袖を通すことによってその品質の良さを感じることができ、衣服を着た女性の表情や立ち居、振る舞いをより美しく見せる衣服をつくりだす事です。
コレクションのほとんどは立体裁断から行い、ボディにまとわせた布に向き合いながらデザインを追及しています。機能性と着心地、着る女性を主体に考え個性が映えるようバランスをとっています。

2026年春夏コレクションのテーマは「静けさの余韻に潜む閃光」。柔らかなシルエットを基調に、鮮やかなカラーや古い植物図鑑を思わせるボタニカルプリントを取り入れたアイテムが披露されました。ドレスやブラウス、パンツ、スカートなど幅広いラインナップが展開され、身体の動きに合わせて布の流れや造形が美しく浮かび上がる姿が印象的でした。

ドレーピングを活かしたドレス、プリーツスカート、バルーンパンツなどが登場し、バックスタイルまで美しく仕上げられています。色彩はグリーンやマゼンタ、イエローなどの鮮やかな色と、ホワイトやベージュ、ブラウンといったベーシックカラーを組み合わせた、春夏らしい鮮やかさと落ち着きを併せ持つ配色でした。

support surfaceでは毎シーズン、洋服と合わせてシューズも発表しています。シルエットや履き心地はもちろん、素材にもこだわり、足元からもデザインのこだわりを体感できます。

ショーの最後に、研壁さんからものづくりに対する思いが語られました。
「ものを作るときは『これでいい』ではなく『これがいい』という気持ちを大切にしながら、これからもコレクションをつくり続けていきたいです。」と語り、会場を締めくくりました。

【プロフィール】

研壁宣男(Norio Surikabe)。桑沢デザイン研究所昼間部ドレスデザイン研究科卒業。89年にイタリアに渡る。ロメオ・ジリなどを経て、99年からsupport surfaceをスタート。
2003年、桑沢賞を受賞。
2006年東京コレクションに初めて参加。以後、東京コレクションにてsupport surfaceのコレクション発表を行っています。
support surface