2017.11.04デザインの課題御手洗陽 先生/デザイン学分野専任教員
昼間部3年生合同講義「デザインの課題」の第5週担当は、御手洗陽先生(デザイン学分野専任教員)です。
御手洗先生の専門分野は社会学・メディア論です。今回は「フロー体験」についてお話しいただきました。受講生からは「自らのフロー体験を客観視することは今後の制作のヒントになりそう」という感想が多数ありました。
以下、御手洗先生ご自身からの授業内容の説明です。
「フロー体験のポイントは自分のスキルの程度とチャレンジの度合いをうまく組み合わせることにあります。難し過ぎると緊張が高まり、疲れてしまうし、あまりに簡単すぎると、すぐに飽きてしまう。自分の能力に照らし合わせて、その都度ちょっと難しめのことに取り組めるように、あらかじめ計画すること。うまくいけば、なんらかの目的を達成するための手段であったはずの行為が、たんなる手段にはとどまらなくなり、まさに流れるように取り組みながら充足を迎えることができる。デザイナーは利用者がフローを体験できるようにするだけでなく、自分自身もまた制作のプロセスでフローを体験できるようにと考えて、各自のフロー体験をふりかえる時間をもつことにしています。」