2025.11.21「TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2025」川島崇志個人賞を受賞

昼間部ビジュアルデザイン専攻2018年卒業生 小林ななせさんが、「TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2025」川島崇志個人賞を受賞されました。
「TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD」は、コンテンポラリーアートとしての写真分野で新たな才能を発掘・育成するため、2011年に始まったフォトアワードです。第一線の写真家やキュレーター、批評家が審査を務め、日本でも屈指の本格的なアワードとして、多くの新進フォトアーティストを輩出してきました。作家が次の制作へ挑戦するための出発点となる場づくりを目的としています。

小林さんの作品は、被写体がふだん自覚していない内面の一部を、写真を通して探ろうとした試みから始まりました。その際に写った「怪物」のような被写体のイメージがどこから生まれたのかという問いから解析を図ろうとした作品です。プロジェクション撮影、AI によるイメージ生成、写真の貼り合わせと再撮影の工程を重ねることで、現実の姿とは少し異なる“怪物” のような像が次々と立ち上がってきます。
“monster”という言葉は、「monstrum(モンストゥルム)」というラテン語が語源で「正体ははっきりしないが、存在を感じることができる不可思議なもの。驚異的な出来事」という由来もあると言われています。ここで現れた像によって、人との距離感や関係性についてを見る側が考えるきっかけになるかもしれません。特定の答えを示すのではなく、イメージが形づくられていく過程そのものを静かに提示するシリーズです。


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