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KEIKO+MANABU ゼミ
スペースデザインがフル活躍できる最前線は、社会とともに日々変化していて、その速度は増す一方です。では一体、スペースデザイン最前線はどこなのか。それは常に、「互いに未知の存在同士の、出会いの場」ではないでしょうか。いままでにない提案をする人がいて、それを喜んで受ける人がいて、その出会いの場は常に最前線。さあ目を凝らして身の回りを見てみよう、案外そこに「それ」は潜んでいる。
「Heart of SHAPE」
内山敬子(うちやま・けいこ)
妹島和世+西沢立衛/SANAAを経て、KEIKO+MANABUを共同設立。
沢瀬学(さわせ・まなぶ)
石田敏明建築設計事務所、ロコアーキテクツ共同主催を経KEIKO+MANABUを共同設立。
KEIKO+MANABU
「ピアスから宇宙開発までデザインする」をキャッチフレーズに、日々の暮らしや自然の中の美しさ・楽しさ、時に厳しさからのインスピレーションを自由なかたちや空間に表し、社会にとってよりよい未来を提案する。2014年、および2016年ヴェネツィア建築ビエンナーレ出展。2018年表参道ヒルズクリスマスイルミネーション、2019年グラスショップ iino naho、2020年箱根ポーラ美術館森の遊歩道に彫刻空間作品「Hummin’Bloom」他。
学生作品「家の記憶を受け継ぐ家」 自分にとって、家という空間は家族との思い出が詰まるところ。家族が住むことで、単なる住宅空間から「家」になる。しかし、人はいつか新しい家族をつくり、新たな家を持つ。未来の自分に対し、家の記憶を受け継ぐ家を提案。今まで住んでた家などを三つピックアップして、家族の生活と住宅空間の関係性を平面図と写真から研究し、実際住んだ感想を加え、未来自分の家庭生活を想像し、家に対する感情や記憶を未来の自宅に繋ぐ。
学生作品「赤い帽子のちょこっと少年記」 自分の好きな場所、落ち着く場所、本来の自分でいられる場所。もしその空間が持ち運べたら、人々の生活はどうなるだろう。それぞれどんな空間を展開していくだろう。そんな妄想から生まれた作品。絵が全て断面で表現された絵本の中では1人の男の子が旅をしながらさまざまな空間を持つ人々に出会っていく。